日記 (H5117)
H5109 で採用された弱子音の変換規則ですが、 もう少し整理できたのでまとめておきます。
この変換規則は、 ほとんどの場合において、 被融合部を構成する弱子音や母音の順序には依存していないため、 各弱子音や母音の個数だけが問題になります。 また、 е と о について対称で、 й と ў についても対称になっています。 そこで、 е の個数から о の個数をひいて得られる値を 「母音スコア」 と呼び、 й の個数から ў の個数をひいて得られる値を 「弱子音スコア」 と呼ぶことにすれば、 被融合部の融合結果は基本的にこの 2 つのスコアのみに依存します。
ちょっと見た目を分かりやすくするために、 母音スコアが正の場合 (е の方が多い場合) は
すると、 被融合部の融合結果は以下のようにまとめられます。
| 2о | 1о | 0 | 1е | 2е | |
|---|---|---|---|---|---|
| 2й | и | и | и | и | и |
| 1й | е | е | е, и | и | и |
| 0 | у | о | а, е, о | е | и |
| 1ў | у | у | о, у | о | о |
| 2ў | у | у | у | у | у |
母音スコアが 0 のところに限って、 2 つのスコアだけからでは融合結果が決定しません。 ここは次のように、 被融合部の具体的な中身を見る必要があります。 (0, 1й) のところは、 被融合部の母音が а のみなら е になり、 被融合部に е が 1 つでも含まれていれば и になります。 (0, 1ў) のところも同様です。 (0, 0) のところは、 被融合部が а と ъ だけから構成されている場合に限り а になり、 それ以外の場合は母音の長短や位置によって決まります。
このように分析すると、 この規則はかなり理にかなっているように見えます。 特に、 行ごとに見るとかなり自然です。 й が 2 個分の場合は、 前舌性がかなり強いということになり、 母音がどのようになっていても и になります。 й が 1 個分の場合は、 о が多いとその後舌性に引っ張られて結果は е 止まりですが、 е が多ければ十分前舌ということで結果は и になります。 その中間のときをどっちに寄せるかが問題になりますが、 もとの被融合部に е があれば前舌側に引っ張られて и になり、 そうでなければ е 止まりです。 й と ў が同じ数の場合は、 母音がどれだけ前舌もしくは後舌に引っ張るかに応じて、 у から и までのどれかになります。 さらに е と о の数まで同じのときは、 もう弱子音や母音の個数では決められないので、 長短や位置も見ることになります。
以上、 1 次元スコア制の導入から始まり、 その修正を経て、 2 次元スコア制による解釈ができたわけですが、 今のところかなり好感触です。 これで確定だと良いなぁ…。