日記 (新 4 年 6 月 33 日, H1293)

「~するときに」 を表す助接詞の te と 「~する間に」 を表す助接詞の teku があるのですが、 3 代くらいのときからこの違いがあやふやでした。 3 代の頃は、 te は節が瞬間的なもので teku は節が期間的なものという区別を考えたんですが、 これでは te の意味が狭すぎたために、 結局なかったことになりました。 そのまま区別されずに、 4 代以降は teku の方が消えて te だけになるという形で何となく落ち着いていました。 それで、 ついさっき teteku の区別の仕方として良い感じの案を思いついたので、 まとめておきます。

3 月 6 日の時制と相の考察を前提とします。 以下の文を考えてみます。

lîdec a tel e xoq te tazik.
私は昨日本を読んでいた。

この文の時制と相の対応関係としては 2 つのパターンが考えられます。 まずは、 以下のように、 経過相の表す範囲が 「昨日」 という時を表す範囲に完全に含まれているパターンです。 便宜的にこれをパターン A とします。

もしくは、 以下のように、 部分的に含まれているパターンです。 これをパターン B としておきます。

最初に上げた te を使った文では、 パターン A とパターン B の両方の場合が考えられますが、 teteku に変えると、 パターン A のみを表すようになるとします。 これによって teteku の差別化ができますし、 te の方が意味が広いので頻度も問題になりません。

とりあえず、 どうしよう

追記 (新 4 年 7 月 2 日, H1295)

この teku の意味を採用し、 時制と相の対応に関する過去の考察とともに、 ここにまとめ直しました。