kin

#SVY.構成

kin の後ろに節が続けられると、 全体で 「~ということ」 という意味になる。 このときにできる 〈kin + 節〉 の形を 「kin (kin-clause)」 と呼び、 kin 節を補語とする助詞句をしばしば 「kin 節句 (kin-clausal phrase)」 と呼ぶ。 ここで現れる kin は、 この用途のための特殊な単語であり、 しばしば 「節化機能辞 (clausal functional)」 と呼ばれる。

kin 節は名詞のように扱われ、 文中では常に助詞を伴って現れる。

salot e asas a kin feraces a ces ca fax.
彼が母親を手伝ったのは良いことだ。

1 では、 feraces 以下の節が kin の後に置かれて kin 節を構成しており、 その kin 節は名詞と同様に a 句となって文の主語になっている。

kin 節の中身が長い場合、 kin の直後にタデックが置かれることがある。 特に kin 節の中身が複文になっている場合は、 kin の直後にタデックが置かれることが多い。

revat a tel e kin, te câses a'l e ces, savet nicasos a'l ca's e litéz.
彼に会ったときに傘を渡すべきだったと思った。

#SVH.kin 節を修飾する語句

特殊詞は kin 節全体を修飾することがある。 このとき、 その特殊詞は kin 節の直後に置かれる。

haroz a tel li kin etut yepelos a'l.
私の気分を良くするのは歌うことだけだ。

1 では、 etutkin の直後に置かれて kin 節全体を修飾し、 「歌うことだけ」 という意味になっている。

#SVA.kin 節内の時制の基準

kin 節内での時制の意味は被修飾節の時間に対して相対的に決まる。 詳細は #SGI を参照せよ。