日記 (新 4 年 4 月 29 日, H1223)
シャレイア語の母音には短母音と長母音があり、 これらは区別されます。 例えば、 sod と sood が違う単語です。 そして、 この長母音を表すのに母音字を 2 つ書くわけですが、 だからと言って 2 倍に伸ばすわけではなく、 むしろほとんど区別されなくなっています。 したがって、 発音が (ほぼ) 同じ単語を、 綴りの上で区別しやすくするために、 片方を母音字 1 つで記してもう片方を母音字 2 つで記しているようなものです。 そう考えると、 母音字の個数で弁別するのが奇妙に感じてくるので、 綴り規則を変えようと思います。 どう変えるかというと、 これまで長母音として母音字を重ねて綴っていたものを、 かわりに母音字 1 つの上にチルダを付すことにします。 つまり、 sood は sõd と綴ることになります。
さて、 同じことが二重母音にも言えます。 シャレイア語では ai, ei などが二重母音と見なされ、 これで 1 つの音節を形成しますが、 2 つ目の母音はかなり弱化してあまり聞こえないのが現状です。 よって、 2 母音目の i を書くのがこれも奇妙になるので、 ai, ei はそれぞれグレイヴアクセントを用いて à, è と綴ることにします。
さらに、 今後母音の数を増やす可能性が出てきました。 というのも、 シャレイア語の単語が基本的に短いせいで、 このままだと 1000 語あたりでいっぱいいっぱいになりそうだからです。 そこで、 /ʌ/, /ɛ/, /ø/ を音素として加え、 それぞれ â, ê, ô で綴ることにします。 すると、 これらの長母音は ẫ, ễ, ỗ で表記でき、 /ɪ/ の音を加えた二重母音は ầ, ề, ồ となり、 全て Unicode の範囲で表記できることになります。
本当のところは、 長母音はマクロンで表現し、 新しい音素はウムラウトで表現したいところでしたが、 そうすると Unicode では表現できなくなってしまうので断念しました。
この案を採用するかどうかは、 今あるテキストをこの新書法に書き換えて、 その見た目を吟味した後に決めようと思います。
追記 (新 4 年 5 月 12 日, H1239)
5 月 12 日に、 表記の仕方を変更して採用しました。