日記 (新 3 年 11 月 7 日, H1067)

「仲が良い」 というフレーズを訳すのにてこずったので、 過程をメモしておこうと思います。

日本語では 「仲」 という名詞を使用して、 それが 「良い」 と言います。 英語ではいろいろ言い方はありますが、 「be good friends」 や 「be close to」 などと言います。 日本語のように 「仲」 のような名詞を用いる表現としては、 「have a close relationship」 などでしょうか。 アルカではどうかというと、 「甘い」 という単語を 「仲が良い」 の意味で使うようです。

それでは、 シャレイア語ではどういうべきでしょうか? 「be good friends」 のような言い方も考えましたが、 「良い友達」 というのと 「仲が良い」 というのは少し違う気がします。 「be close to」 のように 「近い」 と 「遠い」 で仲の良さを表現するのは、 シャレイア語の 「近い」 などが本当に距離しか表さないことから却下です。 いっそのこと 「仲が良い」 という意味の単語を 1 つ作ってしまうことも考えましたが、 これを表現するのにシャレイア語の名前空間の元を与えるのは、 どうももったいない気がして仕方ありません。 そんなわけで、 「良い関係にある」 という表現に落ち着きました。

lifekales osas a tel zi ces.
私は彼と仲が良い。

「関係」 という意味の名詞を使っても、 同じような表現ができます。 この表現のほうが、 「良い関係」 の部分が文末に近くなるので、 仲の良さが若干強調されます。 若干ですけどね。

kavales a tel e lafik esas izi ces.
私は彼と仲が良い。

どうでも良いことですが (と言って実はどうでも良くないんですが)、 この日記を書いている今、 実世界ではクリスマスイブの夜です。 そんな時間に、 私は 1 人で人工言語をやっているわけですね。

日記 (新 6 年 2 月 14 日, H1873)

sas の副詞用法は A2 型になるので、 lifekat osas とすると 「良い感じに関係している」 ではなく 「関係していることは良いことだ」 になり、 「仲が良い」 の意味になりません。 したがって、 現在では、 動詞の lifek を用いるのではなく、 名詞化した lifik の方を用いた 2 番目の表現のみが可能になります。 すなわち、 以下のような形です (文法や語形が本文を書いた時期から変わっているので注意)。

kavat a tel e lifik asas ica ces.
私は彼と仲が良い。