日記 (H2185)
H2184 の造語時 (放送 30:58 から) に問題が浮上したのでまとめておきます。
「長さ」 や 「重さ」 のようになある形容詞の度合いを表す名詞は、 その形容詞の前に tak (takit の合成成分) を合成して作ります。 例えば、 「長い」 を意味する lot からは 「長さ」 や 「距離」 を表す taklot が作られます。 このとき、 「S の長さ」 や 「S の重さ」 の S の部分は、 izi 句で表すのが通例となっています。
ここで問題が起きます。 「強い」 という意味の kòzek という単語があるんですが、 これは何に対して強いかを表すのに izi 句をとります。 例えば、 「Z に強い」 なら kòzek izi Z という感じです。 この単語から 「強さ」 という単語を作ると、 「S の Z に対する強さ」 を表そうとするときに、 S も Z も izi 句で表現することになってしまい衝突します。
これに対する解決策として、 「S の長さ」 などと言うときの S を izi 句ではなく i 句にしてしまうというのを思いつきました。 しかし、 このような i の用法はありません。 したがって、 うまい解釈をして現状の i の用法のどれかにこじつけるか、 i の用法を増やす必要があります。
追記 (H2567)
i の用法を増やすことにしました。 とりあえず、 「長さ」 や 「重さ」 のような tak+ と合成して作られている単語については、 i で修飾することに決定します。 辞書の記述も書き換えておきました。
tak+ と合成して作られた単語だけ例外的に i で修飾ができるというのは少し不自然なので、 「S の色」 のように、 S のプロパティを表すような場合全般で i を使えるようにしました。 ただ、 「プロパティ」 と言っても、 具体的にどんな名詞なら良いのかについては、 まだ考える必要がありそうです。 ついでに、 シャレイア語論として i の用法をまとめておきたいです。