日記 (H5151)

1 点変更です。

フェンナ語にはいわゆる従位接続詞が存在せず、 それに相当する表現は 〈前置詞 + 節を導く機能語 ку̂к〉 という形で実現されます。 スペイン語の porque の成り立ちに似ていますね。 例えば、 сом ке̂ок 「もし~」 や лозза ке̂ок 「~する限り」 などがあります。

ここに出てくる сомлозза といった前置詞は、 その意味から節を伴うことが多いので、 сом ке̂оклозза ке̂ок という形はかなり頻出の定型表現ということになります。 そうなると、 もっと短くなるのも自然に思えます。 そこで、 ку̂к の最初の к が落ちて発音されることが多いということにしようと考えました。 そうすると、 例えば ке̂оке̂ок になるので、 сом ке̂оксоме̂ок と発音されることになりますし、 лозза ке̂ок はさらに弱母音消失が起こって лоззе̂ок と発音されることになります。 文字で書くときもこれは 1 語として扱って、 分かち書きしません。

この案を思いついた当初は、 これは主に口語で起こる現象ということにして、 文語ではもともとの сом ке̂оклозза ке̂ок という形が保たれることにしようと考えていました。 しかし、 やはりこれらの形はよく出てくるので、 従位接続詞っぽく 1 語の見た目をしている方が綺麗かなと思うようになったので、 文語でも原則 соме̂оклоззе̂ок と書くことにします。 文法上は 〈前置詞 + 節を導く機能語 ку̂к〉 として扱いますが、 実質的には従位接続詞が生まれたというわけです。