日記 (H3814)

シャレイア語の動詞の文法範疇に 「自動詞」 と 「他動詞」 というものがあるんですが、 一般的に言語学で用いられている 「自動詞」 と 「他動詞」 とは意味が異なっていて、 非常に紛らわしい用語になっていました。 そのため、 別の用語に変えた方が良いなとは常々思っていたんですが、 新しい良い用語が思いつかなかったため、 ずっと 「自動詞」 と 「他動詞」 を使い続けていました。

そんな折、 先日の造語放送 #163 で、 ちょうどこの自動詞と他動詞についての話題が上がり、 やっぱりややこしいよねという話になりました。 そこで、 炭酸ソーダ (ʻsôdas-ratelis) さんから 「態として扱ったらどうか」 という意見をいただいきました。 私もこれは良い案だと思ったため、 これを機に 「自動詞」 と 「他動詞」 をそれぞれ 「通常態 (normal voice)」 と 「補助態 (adjutive voice)」 という用語に変えることにしました。 補助態の英語訳である adjutive は、 ラテン語の adjuvō に由来するもので、 ぽーりゃさんの案を採用したものです。 旧来の 「自動詞」 と 「他動詞」 も別名として残しますが、 やっぱりややこしいのでこれからは使うのを推奨しません。

文法詳細の記述は 「通常態」 と 「補助態」 に書き換えておきました。 他の箇所はまだ手を付けていませんが、 今後適宜書き換えていきたいと思います。