Avendia19
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日記 (3223)

シャレイア語には、 kin 節内の動詞を名詞に変えることで kin 節をただの名詞句に変えられるという構文があります。 これによって、 従属節の数を 1 つ減らし、 文構造をすっきりさせることができます。

この構文を使うときに問題になるのが、 動詞を名詞に変える際に、 もともとの動詞に係っていた修飾語句をどうするかという点です。 実はこれはあまりきちんと考えられていません。 というのも、 もともとの節の動詞に様々な修飾語句が係って複雑になっている場合、 この書き換え規則で名詞句化すると、 かえって構造が分かりづらくなることが多いからです。 そのため、 動詞に係る修飾語句がどうなるかについては、 助詞句の場合しか決まっていません。

まず、 唯一決まっているパターンである助詞句について確認しておきましょう。

名詞化される動詞に係る助詞句は、 該当の助詞を非動詞修飾形にすることになっています。 上の例では、 vo riyvo が非動詞修飾形になって ivo riy になっています。 ちなみに、 動詞に接続詞節が係っている場合もその接続詞を非動詞修飾形にしますが、 そもそも接続詞を使って複文になっている節全体を名詞句化することはまずないので、 この場合を考える必要はあまりないでしょう。

これ以外のパターンの扱いは未決定なのですが、 まずは動詞を修飾する副詞について考えてみます。

最初の文では、 kin 節内の動詞 vilisesovita ces が係っています。 この vilises を名詞の vilis にすると、 すでに述べたように a cesia ces に変わりますが、 ovit がどうなるのかは決まっていません。 普通に考えれば、 名詞を修飾するのは形容詞なので、 上の 2 文目 (現段階では未決定なので非文) に示したように、 avit という形容詞の形にするのが自然に思えます。 しかし、 動辞の形容詞用法と副詞用法の間には明確な意味の関係があり、 avit という形容詞用法はモノ名詞を修飾して 「速く動くことのできる」 のような意味にしかなれません。 そのため、 vilis avit という表現を可能にするには、 「動辞の名詞用法に別の動辞の形容詞用法が係る場合は形容詞としての意味ではなく副詞としての意味になる」 というような例外規則が必要になります。

例外規則を避けるため、 ivit のような専用の語形を作るという手もあります。 ただ、 動辞の名詞用法に副詞の意味で係る場合というかなり頻度の低い表現のために、 活用形を 1 つ増やすのはどうなのという気もします。

さて、 上の例では動詞を修飾している副詞は動詞修飾副詞でしたが、 特殊副詞の場合もあります。

特殊副詞はどんな品詞の単語も同じ形かつ同じ意味で修飾できるので、 動詞修飾副詞の場合のような問題は起こりません。 したがって、 動詞の beqomes が名詞の beqom に変わっても、 そこに係る ekoz はそのままにしておけば問題ありません。 現段階では一応未決定なので、 上の例文では非文マークを付けておきましたが、 これはもう異論なく決定ということで良いでしょう。

最後に少し特殊な場合として、 vel を介して語句が動詞を修飾している場合を考えます。

上の例文では、 動詞の déxac を構文上直接修飾しているのは ovel で、 その ovelifeli qisec がさらに修飾する形になっています。 したがって、 2 つ前に述べた動詞を動詞修飾副詞が修飾しているパターンになるので、 どう書き換えるかはまだ決まっていませんが、 仮に副詞を単に形容詞形にするという方法を採用するなら、 avel ifeli qisec という形になることになります。 しかし、 この vel には特別な意味はなく、 ifeli 句は動詞を修飾できないという構文上の都合のために挿入されているにすぎません。 それならもはや vel なしで ifeli qisec を名詞化した単語に直接修飾させれば良いのではないかとも思いました。 しかし、 ifeli 句は名詞を修飾できるわけでもないので、 そうするならさらに何らかの例外規則が必要になります。 ・・・こんなことを考えていたら、 そもそも vel が必要なのかどうかも怪しく感じ始めてきました。

ということで、 動詞を名詞化した際にそこに係る修飾語をどうするかについてでした。 決まっているのは助詞句 (か接続詞節) の場合だけですが、 そもそも動詞に係る修飾語は助詞句 (か接続詞節) 以外には副詞しかなく、 それが特殊副詞の場合は特に迷う点がないので、 あと考えるべきは動詞修飾副詞の場合だけですね。