日記 (新 4 年 6 月 27 日, H1287)

助詞の名詞修飾形などを整理して、 シャレイア語は 5 代 4 期に移りました。 文法書を全て読み直して修正し、 翻訳やシャレイア語論のページを 5 代 4 期仕様に置き換えておきました。 また、 6 月 23 日で言及した名詞化アプラウトによる衝突が避けられるように、 一部の単語の綴りを変更しました。 朝からぶっ続けで作業したのでものすごく疲れました。

5 代 4 期での主な変更点の 1 つは、 助詞の扱いです。 数日前から名詞修飾の助詞に関していろいろと考察しましたが、 他の文法事項との兼ね合いなどを考えた結果、 今のところ文法書にまとめたのものは、 これまでのどの案とも異なるものになっています。 6 月 23 日の記事の追記に挙げられている 6 つの例文を、 5 代 4 期の文法に沿って書き直すと、 以下のようになります。

salat a fakel aquk e ayerif omic ini a ces.
あの女性は彼女より美しい。
e fakel ayerif omic ini a ces.
彼女より美しい女性。
salet a fakel aquk e ayerif omic ini pafises a ces e'n lat.
あの女性は彼が想像していたのより美しかった。
e fakel ayerif omic ini pafises a ces e'n lat.
彼が想像していたのより美しい女性。
du sâfat a tel e sox.
私は考えるのが嫌いだ。
sâfat a tel e vilis evo fecil eca sod.
私は家の周りを走るのが好きだ。

見れば分かりますが、 名詞を修飾する助詞を作るときにつける接頭辞は、 動詞型不定詞の活用と同じく a にしました。 ちなみに、 形容詞や副詞を修飾する助詞を作る場合は、 活用接頭辞の e をつけることにし、 名詞を修飾する助詞と区別するようにしました。 この影響を受けて、 動詞型不定詞の動詞以外を修飾する副詞の活用も e をつけるように変更されました。

6 月 25 日には、 「シャレイア語が能格言語になる日が近いかも」 などと言いましたが、 能格言語になりました。 近いというか、 2 日後でしたね。

6 月 25 日に名詞修飾の助詞の用法をまとめましたが、 5 代 4 期の文法に沿うように一部を変更して、 文法書に新しく記載しておきました。 改定のたびに書き加えられていくので、 文法書がどんどん肥大化しています。 本のサイズにしたら 50 ページから 60 ページくらいにはなるんじゃないでしょうか。

追記 (新 4 年 6 月 28 日, H1288)

能格言語にするのはやめました。 「石を落とす」 が delivos a kadeg になるのが少し気持ち悪く感じたためです。

追記 (新 4 年 6 月 33 日, H1293)

助節詞の非動詞修飾形につける接頭辞は必ず i を使うことになり、 副詞型不定詞につける接頭辞が e に変わりました。 また、 特殊助接詞でも、 節を修飾すると考えることで、 接頭辞がつかない形で用いることができるようになりました。 最終的に、 上で用いた例文は、 以下のようにするのが正しく自然になりました。

salat a fakel aquk e ayerif emic ini ces.
あの女性は彼女より美しい。
e fakel ayerif emic ini ces.
彼女より美しい女性。
salet a fakel aquk e ayerif emic, ni pafises a ces e'n lat.
あの女性は彼が想像していたのより美しかった。
e fakel ayerif emic ini pafises a ces e'n lat.
彼が想像していたのより美しい女性。
du sâfat a tel e sox.
私は考えるのが嫌いだ。
sâfat a tel e vilis ivo fecil ica sod.
私は家の周りを走るのが好きだ。

また、 もともとの日記の 「見れば分かりますが」 から始まる段落の記述が例文と噛み合っていませんが、 いろいろな変更の中で混乱しながら書いたためです。 紙の資料の方をもとに、 後日追記として訂正しておこうと思います。