Avendia19
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日記 (2020 年 2 月 7 日)

にゃーん。

ἀνάγκη 「必要」。 ἀνάγκη ἐστί の形でさらに不定法を伴うと、 「~する必要がある」 の意味になります。 この ἐστί はしばしば省略されます。

σκιαμαχεῖν < σκιαμαχέω 「影と戦う」。 σκιά 「影」 と μάχη 「戦」 の合成によって作られた動詞です。 比喩的に 「架空の相手と戦う」 のような意味で使われます。

前半部分の根幹は οἷον ἐστὶν で、 2 月 3 日の 18c-4 にもでてきたように、 この οἷον は不定法を伴って可能の意味を表します。 その不定法というのが、 οὐδέ で結ばれた (否定の意味の) ἀναβιβάσασθαιἐλέγξαι の 2 つです。 ἀναβιβάσασθαι には ἐνταυθοῖ が係って 「ここへ登らせる」 の意味になっていて、 ἐλέγξαι は 「追求する」 の意味です。 οὐδένα はこの 2 つの不定法の共通の目的語になっています。 途中に出てきた αὐτῶν は、 部分を表す属格で 「~のうち」 のような意味になり、 οὐδένα に係ります。 ・・・語順がめちゃくちゃすぎない?

なお、 οὐδέοὐδένα で否定語が 2 つ重なった形になっていますが、 これは 2 つ合わせて強い否定を表します。 οὐδενός のような合成否定語が別の否定語と使われたときは、 合成否定語の方はもう一方の否定語の否定の意味を単に強めます [S:§2761]。

ἀπολογούμενόν が対格で置かれていますが、 これは σκιαμαχεῖν の主語である (省略された) μέ に一致して、 副詞的に状況を表しているのだと思います。 不定法の主語は対格で表すので、 その対格に一致しているわけですね。 また、 文末の μηδενὸς ἀποκρινομένου は、 絶対属格の分詞で、 同じく副詞的に状況を表します。

ἀξιώσατε < ἀξιόω 「値すると思う, 期待する, 思う」。 ἄξιος 「価値がある」 から作られた動詞で、 不定法をとります。

この文は、 相手に対する命令文 2 つから成り立っていて、 1 つ目は ἀξιώσατε から λέγω までで、 2 つ目は οἰήθητε から文末までです。

最初の命令文の根幹部分は ἀξιώσατε で、 その目的語となるのが τοὺς κατηγόρους γεγονέναι という対格で主語が示されている不定法です。 διττούς は同格で τοὺς κατηγόρους に係り、 μου も同じく属詞として τοὺς κατηγόρους に係ります。 διττούς は 「2 種類の」 という意味ですが、 その 2 種類とは何なのかを説明しているのが、 続く ἑτέρους から始まる 2 つの語句になります。

後半の命令文の根幹部分は οἰήθητε で、 その目的語が δεῖν です。 これは非人称動詞として使われていて、 不定法を伴って 「~する必要がある」 という意味になりますが、 その不定法というのが ἀπολογήσασθαι です。 πρὸς ἐκείνουςπρῶτόνἀπολογήσασθαι に係る修飾語で、 μεἀπολογήσασθαι の主語を表す対格名詞です。