Avendia19
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日記 (2020 年 1 月 21 日)

がんばる。

ἐξαγαγέτω < ἐξάγω 「引き出す」。 ἐκ- 「外に」 と ἄγω 「導く」 の合成語です。

ἑρπετὰ < ἑρπετόν 「爬虫類, 這って動く動物」。 ἕρπω 「ゆっくり歩く, 這う」 の動形容詞 ἑρπετός の中性形が名詞として特定の意味を獲得したものです。 同じく ἕρπω が由来の単語には ἕρπης 「疱疹, ヘルペス」 があり、 そのまま英語の herpes になっています。

ψυχῶν < ψυχή 「生命, 魂, 精神」。 英語の psychic や psychology の psych- の直接の語源です。

ζωσῶν < ζάω 「生きる」。 見ての通り母音融合動詞なのですがちょっと特殊で、 普通に母音融合させた後に αˉ が出てきたらそれは η に変わります [L:§114]。 したがって、 例えば直接法能動相現在時制二人称単数形は ζῇς です。 このタイプの動詞には、 他に πεινάω 「空腹になる」 と διψάω 「喉が渇く」 などがあります。 英語版 Wiktionary では、 ここで述べた規則が適用されておらず、 この 3 単語の活用表が間違っています。

πετόμενα < πέτομαι 「飛ぶ」。 直前に出てきた πετεινόν もこの単語由来です。 また、 πέτομαι と語源的に関連する単語として πτερόν 「翼」 があり、 これと - (否定) と ὀδούς 「歯」 との合成によって恐竜の pteranodon になっています。 プテラノドン、 翼があって歯がないんですね。 ちなみに、 この辺りの単語は英語の feather と同根のようです。

文の中央くらいで出てくる ἑρπετὰ ψυχῶν ζωσῶν の中の特に ψυχῶν の属格形の解釈に悩みました。 奪格には材料を表す用法があるので、 この用法だとするのが良いのかな・・・ [L:§240]。

κήτη < κῆτος 「鯨」。 48 星座の 1 つである Cetus 「くじら座」 の名前は、 この単語がラテン語に借用されて英語に入ったのが由来です。

πᾶσαν < πᾶς 「全ての」。 不規則変化形容詞ですが、 男性形と中性形は全て -ντ 幹第 3 変化に準じ、 女性形は全て第 2 変化に準じるだけで、 μεγάς のように活用体系が混ざることはありません。 ちなみに、 pandemic や panacea の pan- の直接の語源です。 また、 πᾶςὁράω 「見る」 と -μα (名詞化の接尾辞) の合成語は panorama です。

πᾶς
単.主πᾶςπᾶσαπᾶν
単.属παντόςπάσηςπαντός
単.与παντίπάσῃπαντί
単.対πάνταπᾶσανπᾶν
単.呼πᾶςπᾶσαπᾶν
複.主πάντεςπᾶσαιπάντα
複.属πάντωνπασῶνπάντων
複.与πᾶσιπάσαιςπᾶσι
複.対πάνταςπάσαςπάντα
複.呼πάντεςπᾶσαπάντα

ζῴων < ζῷον 「動物」。 zoology などの zoo- の語源です。 びっくりするのが、 印欧祖語まで遡ると βίος 「生命」 と同根で、 これは biology の bio- の語源になっているので、 zoo- と bio- が同根ということになります。

文の真ん中に挟まっている から始まる関係代名詞節ですが、 まず関係代名詞は前に出てきた 「鯨」 と 「爬虫類」 を受けています。 中性名詞は主格形と対格形が同じなせいで、 この関係代名詞節の解釈として、 「鯨や爬虫類が水を引き出した」 と 「鯨や爬虫類を水が引き出した」 の 2 通りが考えられます。 前の節を考えると後者が妥当だと思うので、 ここでは後者の解釈をしました。