日記 (2020 年 1 月 17 日)

今日もやっていきます。

καὶ ἐξήνεγκεν γῆ βοτάνην χόρτου σπεῖρον σπέρμα κατὰ γένος καὶ καθ᾿ ὁμοιότητα, καὶ ξύλον κάρπιμον ποιοῦν καρπόν, οὗ τὸ σπέρμα αὐτοῦ ἐν αὐτῷ κατὰ γένος ἐπὶ τῆς γῆς.
そして、 地は、 種類と類似性に従って種を蒔く草原の草と、 種類に従ってその種をその中にもつ果実を作る果樹を、 地の上に生み出した。
καὶκαίそして ἐξήνεγκενἐκφέρω生み出す|直.能.ア1.三単 冠|女.単.主 γῆγῆ|単.主 βοτάνηνβοτάνη|単.対 χόρτουχόρτος草原|単.属 σπεῖρονσπείρω種を蒔く|分.能.現.中.単.対 σπέρμασπέρμα|単.対 κατὰκατά~に従って γένοςγένος種類|単.対 καὶκαίそして καθ'κατά~に従って ὁμοιότηταὁμοιότης類似性|単.対, καὶκαί ξύλονξύλον|単.対 κάρπιμονκάρπιμος果実の|中.単.対 ποιοῦνποιέω作る|分.能.現.中.単.対 καρπόνκαρπός果実|単.対, οὗὅς関|男.単.属 τὸ冠|中.単.主 σπέρμασπέρμα|単.主 αὐτοῦαὐτόςそれ|男.単.属 ἐνἐν~の中に αὐτῷἀυτόςそれ|男.単.与 κατὰκατά~に従って γένοςγένος種類|単.対 ἐπὶἐπί~の上に τῆς冠|女.単.属 γῆςγῆ|単.属.

ἐξήνεγκεν < ἐκφέρω 「生み出す」。 ἐκ- 「外に」 と φέρω 「運ぶ, もたらす」 の合成語です。 1 月 10 日でも述べたように、 φέρω は不規則活用動詞で、 そのアオリスト時制形は ἤνεγκα になります。 ἐκ- は母音の前で ἐξ- になるので、 ἐκφέρω のアオリスト時制形は ἐξήνεγκα になります。

καὶ εἶδεν Θεός, ὅτι καλόν. καὶ ἐγένετο ἑσπέρᾱ καὶ ἐγένετο πρωΐ, ἡμέρᾱ τρίτη.
そして、 神はそれを良いと見た。 そして、 晩になり、 朝になり、 3 番目の日となった。
καὶκαίそして εἶδενὁράω見る|直.能.ア2.三単 冠|男.単.主 ΘεόςΘεός|単.主, ὅτιὅτι~ということを καλόνκαλός良い|中.単.主. καὶκαίそして ἐγένετογίγνομαιなる|直.中.ア.三単 ἑσπέρᾱἑσπέρᾱ|単.主 καὶκαίそして ἐγένετογίγνομαιなる|直.中.ア.三単 πρωΐπρωΐ, ἡμέρᾱἡμέρᾱ|単.主 τρίτητρίτος3 番目の|女.単.主.

1.8 の後半と全く同じだよ。

καὶ εἶπεν Θεός· γενηθήτωσαν φωστῆρες ἐν τῷ στερεώματι τοῦ οὐρανοῦ εἰς φαῦσιν ἐπὶ τῆς γῆς, τοῦ διαχωρίζειν ἀνὰ μέσον τῆς ἡμέρᾱς καὶ ἀνὰ μέσον τῆς νυκτός· καὶ ἔστωσαν εἰς σημεῖα καὶ εἰς καιροὺς καὶ εἰς ἡμέρᾱς καὶ εἰς ἐνιαυτούς.
そして、 神は言った。 「光は、 昼と夜の間で離すために地の上で輝くように天の大空の中に生まれよ。 そして、 印と季節と日と年のためにあれ。」 と。
καὶκαίそして εἶπενλέγω言う|直.能.ア2.三単 冠|男.単.主 ΘεόςΘεός|単.主· γενηθήτωσανγίγνομαι生まれる|命.受.ア1.三複 φωστῆρεςφωστήρ|複.主 ἐνἐν τῷ冠|中.単.与 στερεώματιστερέωμα大空|単.与 τοῦ冠|男.単.属 οὐρανοῦοὐρανός|単.属 εἰςεἰς~の方へ φαῦσινφαῦσις輝き|単.対 ἐπὶἐπί~の上に τῆς冠|女.単.属 γῆςγῆ|単.属, τοῦ冠|中.単.属 διαχωρίζεινδιαχωρίζω離す|不.能.現 ἀνὰἀνά~の上で μέσονμέσος中間|中.単.対 τῆς冠|女.単.属 ἡμέρᾱςἡμέρᾱ|単.属 καὶκαί ἀνὰἀνά~の上で μέσονμέσος中間|中.単.対 τῆς冠|女.単.属 νυκτόςνύξ|単.属· καὶκαίそして ἔστωσανεἰμίである|命.能.現.三複 εἰςεἰς~の方へ σημεῖασημεῖον|複.対 καὶκαί εἰςεἰς~の方へ καιροὺςκαιρός季節|複.対 καὶκαί εἰςεἰς~の方へ ἡμέρᾱςἡμέρᾱ|複.対 καὶκαί εἰςεἰς~の方へ ἐνιαυτούςἐνιαυτός|複.対.

φωστῆρες < φωστήρ 「光, 光をもたらすもの」。 φῶς 「光」 と -τηρ (行為者や道具を現す名詞を作る接尾辞) の合成語です。

φαῦσιν < φαῦσις 「出現, 輝き」。 φαίνω 「現す, 輝く」 と -σις (動作の抽象名詞を作る接尾辞) の合成語で、 φάσις という形もあります。 ここで出てくる φαίνω は phenomenon の pheno- の部分の語源になっています。

σημεῖα < σημεῖον 「印」。 σῆμα 「印」 と -ιον (指小辞) の合成語です。 この σῆμα は semantic などの sema- と語源関係があります。

τοῦ διαχωρίζειν から始まる部分ですが、 ここの前にある節の動詞である γενηθήτωσαν の目的を表していると解釈できます。 つまり、 「光が天の大空の中に生まれる」 の目的が、 この部分の 「昼と夜を離す」 であるというわけです。 διαχωρίζειν は不定法なのですが、 ここで不定法について少し触れておきます。

不定法は、 動詞が示す動作のみを抽象的に表す形で、 動詞の名詞形とも捉えることができます。 したがって、 通常の名詞と同様に冠詞を伴うことができ (もちろん冠詞を伴わずに使うこともできる)、 このときの冠詞は中性単数形を用います。 この冠詞付きの不定法は、 普通の名詞と同様に、 例えば主格であれば別の動詞の主語になったり、 対格であれば別の動詞の目的語になったりできます。

不定法には様々な用法がありますが、 その 1 つに動作の目的を表す用法があります [L:§323]。 このとき、 もしその不定法が冠詞を伴っているならば、 それは属格にします。 今回出てきた τοῦ διαχωρίζειν は、 この用法で用いられた属格形冠詞を伴った不定法ということになります。