Avendia19
English

日記 (2019 年 8 月 8 日)

定義 2 です。

最初の γραμμὴ は、 「線」 を意味する第 1 変化名詞 γραμμή の単数主格形です。 第 1 変化の曲用を復習しておきます [§17]。

γραμμή
単.主γραμμ-ή
単.属γραμμ-ῆς
単.与γραμμ-ῇ
単.対γραμμ-ήν
単.呼γραμμ-ή
複.主γραμμ-αί
複.属γραμμ-ῶν
複.与γραμμ-αῖς
複.対γραμμ-άς
複.呼γραμμ-αί

最後の音節に鋭アクセントをもつ単語は、 次に他の単語が続く場合、 重アクセントに変わります [§9]。 文中で γραμμή ではなく γραμμὴ になっているのは、 これが理由です。

続く δὲ は、 接続詞の δέ です。 これは後置詞と呼ばれる種類の単語で、 文頭に置くことはできず、 たいていの場合 2 番目の位置に置かれます。

次の μῆκος は、 -εσ 幹第 3 変化名詞です。 前に出てきた μέρος と同じです。

最後の ἀπλατές ですが、 これ Wiktionary に載ってないんだけど (詰みかけた)。 これは ἀπλατής の中性単数主格形で、 「幅」 の意味の -εσ 幹第 3 変化名詞 πλάτος に、 「~がない」 を意味する接頭辞の ἀ- と形容詞を作る接尾辞の -ης が付けられて作られたものです。 -ης で終わる形容詞は、 -εσ 幹第 3 変化に準じ、 男性形と女性形が全く同じで単数主格形が -ης となり、 中性形では単数主格形が -ες になります。 曲用表は以下の通りです [§85]。

ἀπλατής
男/女
単.主ἀπλατήςἀπλατές
単.属ἀπλατοῦς (< ἀπλατέσ-ος)ἀπλατοῦς (< ἀπλατέσ-ος)
単.与ἀπλατεῖ (< ἀπλατέσ-ι)ἀπλατεῖ (< ἀπλατέσ-ι)
単.対ἀπλατῆ (< ἀπλατέσ-α)ἀπλατές
単.呼ἀπλατές (< ἀπλατέσ-ς)ἀπλατές
複.主ἀπλατεῖς (< ἀπλατέσ-ες)ἀπλατῆ (< ἀπλατέσ-α)
複.属ἀπλατῶν (< ἀπλατέσ-ων)ἀπλατῶν (< ἀπλατέσ-ων)
複.与ἀπλατέσι (< ἀπλατέσ-σι)ἀπλατέσι (< ἀπλατέσ-σι)
複.対ἀπλατεῖς (< ἀπλατέσ-ας)ἀπλατῆ (< ἀπλατέσ-α)
複.呼ἀπλατεῖς (< ἀπλατέσ-ες)ἀπλατῆ (< ἀπλατέσ-α)

このタイプの形容詞は、 「真実な」 を意味する ἀληθής が代表的です。

そんな難しくなかったので、 定義 3 もやっちゃいます。

πέρατα ですが、 これは 幹第 3 変化名詞 πέρας の複数主格形です。 幹第 3 変化の特徴として、 単数主格形 (したがって中性名詞なら単数対格形と単数呼格形も) と複数与格形の曲用語尾の σ の前で、 τ が脱落します。 曲用は以下の通りです [§57]。

πέρας
単.主πέρα-ς
単.属πέρατ-ος
単.与πέρατ-ι
単.対πέρα-ς
単.呼πέρα-ς
複.主πέρατ-α
複.属περάτ-ων
複.与πέρα-σι
複.対πέρατ-α
複.呼πέρατ-α

なんか λέμμα とか σῶμα とかと同じ -ατ 幹第 3 変化名詞なのかなと思ったんですが、 単数主格に が付いてるし、 何なんですかね。

修飾構造についてですが、 δὲ が間に入って離れてはいるものの、 属格の γραμμῆςπέρατα に係っています。 πέρατα が複数形なのは、 線分の端は 2 つあるからでしょう。