日記 (旧 2 年 5 月 ? 日, H?)

第 8 文です。 原文では第 3 段落で、 there was ~ in that の部分です。

一気に翻訳します。 remarkable ですが、 「驚く」 の意味の vaul に飾詞の od をつけた vaulod を用います。 飾詞 od は語尾について、 英語の creative の ive のような働きをします。 特筆すべき部分もなく、 nu esat a teevs e vaulod zep と翻訳完了です。

さて、 これを esat a teevs e nu vaulod zep とするとどうでしょう。 基本的に nu esot e Sesot e nu S は意味が同じことが多いですが、 S に修飾語句がついているとそうはいきません。 nu は直後の 1 単語のみを否定するので、 nu vaulod zep とすると、 zep の 「とても」 は nu vaulod の 「驚くべきことではない」 = 「普通のことだ」 全体にかかることになり、 「いたって普通だ」 の意味になります。 一方、 nuesot にかけると、 「とても驚くべきことだ」 ということが否定され、 「それほど驚くべきことでない」 の意味になります。 この違いは些細なものですが、 英語の原文を見ると後者のほうが適切だと思われます。

ちなみに、 esat a teevs e nu vaulod nu zep とすれば nu esat a teevs e vaulod zep と一応同じ意味になりますが、 前者の表現はものすごく不自然です。 nu を 1 つの節で 2 個使うのは、 文法書の部分否定の項で列挙されている場合くらいです。

では、 第 8 文まとめです。 短いですね。